「センス良いお金の使い方をしたい」
「また無駄なものを買ってしまった…」
「ついつい誘惑に負けてなかなか貯金ができない」
「パチンコがやめられなくて借金300万円☆」
そんなあなたにも読んでもらいたい1冊、森博嗣さん著の「お金の減らし方」。
あなたの稼いだ大事なお金の使い方が明日から変わるかもしれない。
そんな本書の内容と感想を簡単にお届け!
ぜひ最後まで読んでいってください。
本書では、作家森博嗣さんのお金に対する考え方がとても丁寧に書かれている。
この本に書かれていることは主に以下の2つ。
①欲しいものは買え
②とにかくやりたいことをやれ
作者の考えがたくさんの素敵な文章で紡がれてはいるが、繰り返しこの2点だ。
つまり裏を返せば
欲しくないものは極力買うな(生活必需品を含んでいる)。
やりたくないことはやるな。
ってことである。
でも生活していくためには仕事をしなければですよね?
と突っ込みが入りそうだが、そこは「欲しいものを買うために、やりたいことをやるためにお金を稼ぐ」という考え方。
「生活のため」とか「家族を養うため」ではない。
欲しいものを買ったりやりたいことをやるために仕事をする、それが健全なことなのだ。
金を使うことが好きでない(好きなことが金がかからない)のならばそんなに頑張って稼がなくてもいいんじゃない?とまで言っている。
やりたいこと、というのは間違っても「他人に羨ましがられることをやりなさい」ということではない。
自分自身が、誰に見られていなくとも、たとえ一人でも楽しめることを探すのだ。
他人のためにお金は使わない。自分が楽しいと思うことにだけお金を使う。
そうはいってもこういった反論はあるだろう。
①楽しむ時間がない
②楽しむお金がない
③そもそも何が楽しいのか(好きなのか)わからない
その気持ち…とてもよくわかる。何故なら私がそうだから!
しかし下記のように反論されている。
①本当にやりたいのならば時間やエネルギィ(本書ではこの書き方)を何かを犠牲にして差し出せ
②①と同じ。また、「お金があればだれでもできる」と同義。失礼
③じっとしていないで探そうぜ!あの頃のときめきを思い出せよ!
かなり意訳になるが、だいたいこんな感じのことをおっしゃっていた。
途中でお金に悩む自分を冷たく突き放された悲しい気持ちになってしまう箇所もあるが、最後がとても愛のある言葉でしめくくられていた。
その言葉はぜひ自身で本を手に取って確認していただきたい。
本書には抽象的なお金の考え方の他に、作者の面白おかしいエピソードがちりばめられており、それも魅力の一つである。
その中のひとつを紹介しよう。
作者の奥様は生活困窮の為子供に服を買ってやれず、自身の裁縫テクニックを駆使し、子供服制作にいそしんでいた。しかし、ミシンが故障。作者は自分で修理しようと分解したが、さらにひどい状況になってしまった。その状況でパンクしてしまった奥様が号泣。結局お金を出してミシンを修理に出した。
悪いが爆笑してしまった。
作者は作家になる前は公務員であったので、普通に稼ぎはあったのではないか。
ただ、倹約家のためにこういったことがおきたのではないかと推測する。
当時、子供を二人抱える奥様の心境を考えると胸が張り裂けそうだ。
お金の使い方はその人の生き様でもある。
私は何が好きで何が楽しいのか。ぼんやり生きてきた代償をこれから払っていくことになりそうだ。
しかし、5年後10年後も楽しく暮らしていたいので、こんな代償は安いものかもしれない。
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