夫が漫画家で、専業主婦をしているやばせんです。
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今回は、夫が高校生のころ、担任に嫌われてしまったことについてお話します。
なお、特定の団体や障がい者の方を貶める意図はございませんのでご了承ください。
みなさん、学校の先生に好かれていましたか?嫌われていましたか?
中学高校の私は、とにかく目立たないように行動していた覚えがあります。
特に高校では先生が恐ろしかったですからね。
普通に体罰ありましたし。
社会的に殺されたくない、そればかり考えていた記憶があります。
今は漫画家をしている夫はどうだったのでしょうか?
いわゆる優等生だった夫
夫は高校生の時、成績が学年トップでした。
めちゃくちゃ優秀!と思いますが、夫が言うにはとてもレベルの低い高校だったそうです。
そうはいっても、通常は同級生に流されてしまうでしょうから、3年間トップを張り続けるのはさぞ大変だったと思うのです。
「水は低きに流れ、人は易きに流れる」と言いますからね。
そこで担任の先生です。A先生とします。
A先生は初老の女性で家庭科を担当していました。
そこで授業の内容として出てきたのがこちら。
「バイクを事故による脊髄損傷のため、車いす生活になった男性。この人が健常者と同じように過ごすには?障がい者に対して、自分の感想述べなさい。私たちにできることは?」
でした。
家庭科にそんな内容ありましたっけ??
私が記憶にないだけかもしれません😅。
障がい者に対する夫の考え
夫の感想は以下の通りです。
- 明らかに障がいのある人はみんなが気を使っていじめにあわない
- 健常者で、能力が低い人の方がいじめにあい、この人たちの方が大変だと思う
- 平等を実現するならば、税金をたくさん投入しなければならず、みんなが貧乏になる
- 自分は障がい者と深くかかわったことが無いので言えることが何もない
- 介護すらしたこともない自分が平等にしなければという覚悟がない
- 平等という言葉を軽はずみに言えない(そんなものは無いのではないか)
これらのことを書いたそうです。
そしてクラス全員が自分の読み上げさせられます。
夫の記憶だと、ほかのクラスメイトは全員当たりさわりのない、耳心地のいいことを書いていたそうです。
そらそうだろ。
ネットも何もない25年近く前に、こんな尖った高校生いないだろ…!
私も悪目立ちしたくなくて、先生の意向をくみ取り意見していたタイプの人間です。
夫からするとつまらない、面白くない、とのこと。
一定のファンを持つ漫画家さんは、こういう人が多い気がします(夫の漫画家仲間だけ?)。
正義とか悪や一般論ではない、自分なりの感性。
目の付け所が違うというか、毒が強いというか…。
これを聞いたA先生は勿論不機嫌になります。
夫との会話は以下の通りです。
A「そんな夢も希望もないことを高校生が言ってはダメ」
夫「それでも、これが自分の正直な気持ちです。そんな簡単に平等とはならないのではないでしょうか。自分の身を削ってまで平等を目指す覚悟は、僕にはありません」
A「あなた、右翼なの!??」
えええ~…A先生、それは高校生に言う言葉でしょうか。
大人としてあるべき姿でしょうか。
「違います」と夫はいい、この場はおさまりました。おさまったのか?
それから夫は、A先生に嫌われてしまいました。
友達より明らかに15点以上(実技・筆記とも)点数が開いていたのに、5段階評価が低かったり、推薦をもらえなくなりそうになったりしました。
推薦がもらえなくなりそうになったときは、流石に抗議しました。
「あなたなら推薦無くても行けるでしょ」
と担任の先生に言われたとき、怒りを隠すのが大変だったそうです。
なぜなら、推薦をもらうために日々のテストでトップを取るよう頑張っていたから。
以上、思想の違いで担任に夫が嫌われた話でした😅。
※大学には合格しました
おまけ
障がい者感想文事件からしばらくした後の出来事です。
帰宅途中の電車の中、電動車椅子の男性の降車がうまくいかずにドアが閉まりそうになっていました。
同乗していた高校生たちは、明らかに気付いていたにもかかわらず、誰も助けなかったそうです。
見て見ぬふりです。
あんなにみんな、感想文で耳障りのいいことを言っていたのに。
夫と、年配の男性、金髪でヤンヤンしているお兄さんの3人で重い電動車椅子を持ち上げて下ろしました。
社会的に強者とは言えない人たちと、夫だけが、車椅子の男性を助けたのでした。
ちなみに夫はこのことがトラウマとなり、左翼的な思想に苦手意識が芽生えてしまったようですね。
可哀相。
果たして、弱者・強者とはだれなのか、平等を説く覚悟が私たちにあるのか?
答えは、誰が知っているんでしょうね?総理大臣かな?
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