夫が漫画家で、専業主婦をしているやばせんです。
竹製品(かご、調理器具等)、好きでしょうか?
私は好きです。
自然素材で作られたものは、手入れは大変ですが、日々の心が癒されます。
そんな私が、大分県の竹工芸訓練センターに、入学願書を提出したことがあるのです。
すぐに取り下げたのですが…。
今回は、その経緯についてお話します。
竹工芸訓練センターとは
竹工芸訓練センターとは、竹細工の技術を学べる、公共の職業訓練学校です。
なんと、大分県別府市にあるのです。
私にとってはとても近所です。
39歳まで受験が可能です。
なんと授業料が無料で、条件が合えば、手当を支給されます。
詳しい条件が気になる方は、厚生労働省のHP(別窓が開きます)に詳しい条件が提示されてますのでご覧ください。
世帯での収入や金融資産が主な条件となります。
入学時に教材代5万円程度を支払うだけで、2年間の受講ができ、竹工芸の基礎的な技術を学ぶことができるのです。
ちなみに今年も募集をしているようなので、興味のある方はオープンキャンパスに参加してみてはいかがでしょうか。
詳細はこちら(別窓)。
職人になってみよう!応募したい私とためらう夫
別府市内の方はよくご存じだとは思いますが、別府市では月に一度市報べっぷが配られます。
どういったものかはこちら(別窓)。
確かこの市報に、募集のチラシが挟まっていたんだと記憶しています。
昨年、夫に「何かをはじめた方がいい」と言われていた私はこれを見てピンときました。
「そうだ、職人になろう!」
別府市に引越してきたばかりだった私は運命すら感じていました。
専業主婦で時間もあるし、授業料も無料。
自宅から歩いて通える(少し遠いけど)。
職人なんてそんな簡単になれないだろうけど、竹が編めるってちょっとした特技として生かしていけそうじゃない?
当時、39歳だった私は、ギリギリ最後のチャンスですし、思い切って応募してみることにしました。
しかし、夫の反応が、あまりよくなく…。
どうしても実行してみたかった私は
「年齢的に最後のチャンスだし、理解してほしい」
と説得し、受験に挑むことになりました。
夫の反応が微妙なわけ
さて、夫が微妙な反応をした理由は何だったのでしょうか。
当時はわかりませんでしたが、夫はとにかく私が傷つくのが嫌だったようです。
私はそもそも職人として食べていくなんてできるとは思っておらず、特技としてこれからの人生に生かせたらなあ(教室に通うような感覚)くらいに思っていました。
いや、ほんとに今となっては入学できなくてよかったなとしか…。
こんな気持ちで入学するなよ😅。
「何かを作るということ」は自分の中の何かをすり減らしながら生きていくこと
と夫は思っており、そして彼は実際にそうやって生きています。
そんな世界に私が足を突っ込んで苦しむのが嫌だったとか。
私は夫の子供か何かでしょうか…?
過保護なことこの上ありません。
十数年ぶりに勉強に励む私と、不安を募らせる夫
さて、受験が決まったら必要なことがあります。
- オープンキャンパスへの参加
- 願書の提出
- 数学の受験勉強(中学~数Ⅰ)
スマートフォンのカメラと、コンビニのコピー機で証明写真を作成し(スピード写真よりだいぶ安くできます)、願書を提出し、数学の参考書をブックオフで購入しました。
オープンキャンパスへも参加し「職人の世界やべー!」
としょうもない感想を抱きました。
全くやる気を感じられない受験生ですね。
残るはコツコツ勉強です。
毎日寝る前に、1~2時間ほど参考書を解き進めていきました。
齢も齢なので、やったそばから忘れていっていました…。
そういえば、オープンキャンパスの時に「試験より面接が大切。しばらく県内で頑張ると言う方が、すぐに大分県から出ていくと言うより良い」みたいなことを聞いたのですが、本当だったのだろうか…。
受験された方、私に真実を教えてください。
そんな中、夫から「やっぱり、受験はやめてほしい」
と改まって言われたのです。
受験まであと1か月程度前の出来事でした。
話し合って、やめる
このときは、話し合いというよりほぼ夫の話を聞いていました。
夫が不安そうに、声を震わせて違う道を歩んでほしいと説得してきました。
夫の性格を考えると、このときにどんな言葉を投げかけても、不安を解消できないな、と確信しました。
そのまま夫を言いくるめて(説得して)入学することも可能だったと思います。
もちろん落ちてしまう可能性だって大いにありますが。
しかし私は夫の不安をそのままに入学して勉強をするほど、情熱が無かったのです。
訓練センターの方、本当に申し訳ありませんでした。
2年間の学習をつつがなく終える自信はあったのですが、将来的に職人になる自信と、夫とのぎくしゃくを抱えたまま、入学する気概は私には無かったのです。
受験票を出し終わった後だったので、訓練センターとハローワークに電話で連絡しました。
そしてもらった資料や参考書を廃棄、そのまますぐにYouTubeを見てブログを始めました。
こうしてできたのが、このブログです。
今ではやめて良かったのかもな、とも思います。
夫の不安はなくなりましたし、一緒に過ごす時間も増えました。
今でも夫婦で「あの時受験できていたらどうなっていたかな?」と話します。
そしたらちょっと違う私になれていたでしょうか?
相変わらず手に職もない、のほほんと生活しております専業主婦でございます。
コメント